With CORONA コロナ禍を切り抜ける。変わらないことがリスクだと気付かされた一年
コラム With/Afterコロナ 変わらないことがリスク 変化を楽しむ
2021.6.20
オルガワークスとコロナ。
コロナで世の中がひっくり返ったこの1年。
いくつものプロジェクトの種まきが完了して、今年はそれを実行する忙しい年になりそうです。
この1年、オルガワークスがいくつものプロジェクトを進める中で、学んだコロナ禍を切り抜ける方法。
今回の記事は、その1回目、
オルガワークスが過ごした1年間と、変わらないことがリスクだと気づいたことについてお伝えします。
聞き手/文
ヒトト製作所 野坂大
連載オルガワークスとコロナ
登場人物
細川
オルガワークス専務。あらゆるプロジェクトを企画。コロナでもいくつものプロジェクトを実行する。
小川
オルガワークス代表取締役。コロナ禍の1年は、自身をアップグレードするプロジェクト「小川改造計画」の真っ最中だった。
野中
TENG STORE OSAKA店長。オリジナルブランドLACの全てのデザインを手掛けている。
コロナ禍の制限の中、即シフトチェンジ
業務などに影響はありましたか?
毎年3月は、当社が運営しているメンズアパレルブランドTENG STORE OSAKAの新作展を東京と大阪で行う特別な月なんです。
雲行きが急激に変わってきている状態でしたが、漠然と恐怖心は持ちつつ勇気を出してイベントは予定通り開催したのを覚えています。
1回目の緊急事態宣言が出ましたが、その時はいかがでしたか?
具体的には何をされたんですか?
もともとあったページはどうしてもカタログっぽく、モデルが服を着てる写真を使った投稿がメインだったので、お客さんとの温度差を感じていたんです。
もっと僕らのブランドを身近に感じてもらえるように僕らが楽しみながら作っている様子などを発信するための新たなページを作ったことが、最初に取り組んだことです。
塗り絵Tシャツ。ステイホームを楽しんでもらう。
▼塗り絵Tシャツ
https://tengstore.shop-pro.jp/?pid=150722286
「おうち時間」を100倍楽しむためのTシャツです。コロナ禍で気軽にお出かけしにくいけど、おうち時間で楽しく塗り絵が楽しめる!TENG STORE OSAKAオリジナルブランド「LAC」と、大阪で活躍するイラストレーターmutsumiのコラボTシャツ。
コロナで行動が制限されたからこそ、ワイワイとオンライン上でみんなが行き来するようになったんだと思います。
たくさんのお客さんから「ありがとう!」や「塗り絵Tで気が紛れたわ!」と、感謝の言葉をいただけたことです。
これからも「こういうモノづくりをしないといけない」と思いました!
やりたいことの順番が変わっただけ
オルガワークスは止まらなかったわけですね。
やりたい優先順位が高かったTENCHOSが休業したので、暫定2、3位のものが繰り上がってきたという感じですね。
優先順位が高いプロジェクトを、状況に応じて実行するだけなので、僕らのスタンスは、コロナになっても何も変わってないです。
他に取り組んだプロジェクトはありますか?
TENG STORE OSAKAの洋服づくりは継続しつつ、1年前からクラフトコーラ『日々乃コーラ』の開発を開始し、
他にも、おうち時間が増えたことで、快適に過ごせるよう気持ちいいトランクスを作りたくなってしまって、それも秋に発売だし、、、お肌が気になりスキンケア商品の開発や、大阪の大正区の福祉施設のプロジェクトなどなど…たくさんの企画が進行中です。
コロナ禍で今まで以上にやりたい事が増えて、撒いた種が芽吹き、去年より忙しくなりそうです!
▼日々乃コーラについて
▼福祉施設について
変わらないことがリスクだと気付かされた一年
『世の中全体が雰囲気でふわっとやってきたこと』を止める緊急ブザーのようなものだったと思っています。
そんな時に緊急ブザーが押され、いろんなことの価値観・肩書きが一気にひっくり返り、多くの人はどっちの方向に進めばいいのか分からなくなったんです。今までは、流れに乗って、なんとなく雰囲気で生きて来れたんですが、それがバレたんですよ。
よりわかりやすい成果が必要になったと言われていますね。
自分の意思で進んでいる人と、立ち止まった人の二極化し、分断されていると思います。
自分の意思で走っていた人は、そのまま変わらず走り続けている。一方、雰囲気で流されて生きてきた人は一気に焦りだした。
止まってしまったなら、最初の一歩は自分で踏み出さなきゃいけない。
その一歩を踏み出すことが怖くて、禁止事項を科して行動しない理由をつけているんです。
コロナは成長できる素材になった
小川さんのこの1年は、ご自身の考え方や人間関係を整理するプロジェクト『小川改造計画』の真っ最中だったんじゃないですか?
誰にも会えないので、考えつづけました。
コロナでもオルガワークスは相変わらず進み続けている。
そんな中で、細川を支えるには考え方を根本から変えなきゃいけない!とあらためて思ったんです。
自分はどこに向かえばいいのか?どのポジションに居ればいいのか?みんな何を求めているのだろうか?と、、、すごく考えました。
▼小川改造計画とは?
元々二極化だったのが、コロナで表面化しただけ
立ち止まっていたところから、「歩かなあかん!」と数年間努力して、歩き出した瞬間に、緊急ブザー押されてしまったんです。
でも、みんなが立ち止まったタイミングで、勇気を出して歩き出したんです。僕的には良いタイミングでの最終試練だったなと思います。
コロナのせいと思われがちですが、元々二極化されていたのが、コロナで表面化しただけなんです。
「オルガワークスってどうやって仕事しているの?」
「なんでそんなに変わらずやっていけるの?」と
この1年で聞かれることが増えましたが、僕たちは何も変わってない。
みんな立ち止まったんだと思うんですよ。
雰囲気で生きてきた・流されて生きてきた人はみんな悩んでる。