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YORIDOKO TAISHO MAKIN'興味がない人に振り向いてもらう離乳食プロモーション

ヨリドコ大正メイキン ショートカット不可 ビジネスの勘所 大正シェアアトリエ 情報発信のやり方 空き家活用

細川 細川

大阪の大正区にある「アトリエ+住居+店舗一体」のモノづくりびとに向けた拠点「ヨリドコ大正メイキン」を認知してもらうために行ったプロモーションとは!!?

聞き手/文
ヒトト製作所 野坂大

登場人物

小川

小川

小川合名会社社長。ヨリドコ大正メイキンのオーナー。

細川

細川

当時は小川ビルに入居していたフリーランスのデザイナー。企画全般、広報などを担当。

神吉奈桜

神吉奈桜

ヨリドコ大正メイキンができるきっかけとなった人物。イラストレーター兼、広報担当。

川幡さん

川幡さん

一般社団法人大正・港エリア空き家活用協議会(WeCompass)。建物の基本的な設計・施工などハード面担当。

 

 

プロモーションは断続的に、刷り込む

プロモーションは3,4回、断続的にやることを意識しました。
1回だけ情報を見ても流れてしまうけど、3,4回くらい断続的に見ることで徐々に刷り込まれていくんです。

 

自分の知人の何人かが、同じ情報を発信しているのを目にした場合、「これは知っておかないといけない情報や!」と思い始めて当事者意識を持つ。

または

「この人は感性いいよね」っていう人が、SNSで発信している情報は「押さえとかないとあかん情報や!」って思う。

 

大阪は広いようで狭い。感度の高い人に知ってもらうように意識してプロモーションをしていました。この場所まで来るホットな人じゃなくても「なんか知ってます」って人が増えるように。

 

興味の無い人をどうやって振り向かせるか

業界に対するアンチテーゼ的な側面もあって、建築とかリノベのあり方や情報発信のやり方は、建築関係者ではない人間から見たときに、業界っぽすぎると感じていたんです。

この業界は内向きの情報が多い。それがカルチャーにもなっているけど、そもそも興味のない人にとってはそんなカルチャー全然意味がなくて、反応してくれないんですよ。

 

興味のない人に興味を持ってもらうために

もう少し、外向きに噛み砕いて情報を配っていくと意外と反応があるんですよ。プロモーションの仕方次第ではみんなにフィットできるんです。

固いままの素材を与えても「えっ?」ってなるけど、面白おかしく砕いて離乳食くらい柔らかく伝えると、

お客さん
お客さん
私も関わりたい!
大正ってどこかな?
お客さん
お客さん

みたいな感じで、小さいけど関心を持ってもらえるんです。

 

 

噛み砕いた離乳食的なプロモーション

一番最初にしたことは、神吉さんが、驚いたポーズの人の写真を100人分集めて、そこに吹き出しをつけて、「神吉さんの家にいよいよ風呂ができるらしいよ!」って書いて、FBに100人分の写真をばらまいたんです。

 

  1. 「なんだ、これー?」ってなる
  2. そこへ、イベントぺージを作って配信
  3. 神吉さんの家にお風呂を作るプロジェクトじゃなくて、『大正メイキンの工事の中で、たまたま神吉さんも使えるお風呂ができた!』という種明かし
  4. 写真を使われた本人も含めて、身近な人が晒されるからみんなが反応してくれる

 

人魚棟にはお風呂はなかった!

 

いきなり、「古い建物を活かすプロジェクトです!」って言いっても反応してくれる人は限られてきます。

 

面白おかしく情報を噛み砕いて、発信すると『自分も関わっていいのだな』って思ってもらえるんです。みんながふざける前提で関わろうとしてくれます。

 

現地は大真面目に工事しているけど、S N S上ではふざけて発信しているから真面目な現場でさえも面白くなりました。

 

マラソンの距離を100m走のスピードで走る

こんな感じで、ものすごい量の情報発信を10円ハゲを作りながら、実行してたんです。そんな必死な状況を見て、小川は怖がってましたね。

 

小川
小川
僕的には、みんなが楽しくできたらいいなって、ゆる〜い感じだったんですが、マラソンくらいの距離を、100m走くらいのスピード感で、急に細川が走り出したんです!ビビりました笑

 

このプロジェクトのオーナーである小川から「こんな感じでプロモーションお願い!」なんて、一言も言われてません。僕が急に突っ走り出したんです笑

 

 

作業量は多いが、プロジェクトはふんわり管理する

これだけいろんなこと同時並行にしていたんですけど、プロジェクト自体はふんわり管理していました。

 

作ったものと言えば、名前と、裏にスケジュールを書いたA5サイズのチラシぐらい。

 

普通プロジェクトのスケジュールって、細かく書かれた工程表で管理するじゃないですか。僕はあれが嫌いで、あれに載ってることを一個ずつコンプリートしていかないとあかんという感覚が苦手なんです。

 

工程表じゃなく、頭で管理する場合なら、もっといいアイディアが出た時に自動的に興味ないやつが消えるでしょ。どうでもいいことは記憶から抹消されるからむしろいいんです。

もちろん一人では無理なので、役割分担していたからできたんですけどね。

ハード面は川幡さんに任せていたし、僕と小川は神吉さんと組んで全体のプロモーション管理をしていました。

 

 

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