Product development【プロダクト開発】ひらめきと衝動とノリ。僕らは目の前のお客さんのために商品を作る
TENG STORE OSAKA コラム 日々乃コーラ メンズ化粧品 ライフスタイルの提案へ
2021.12.2

今年は2つのプロダクトを発売しました。
僕たちオルガワークスが、ノウハウの無い新規分野であるクラフトコーラとメンズ化粧品を自社開発するに至った経緯や裏側を記事にしました。
今回の記事はその1回目、オルガワークスが商品を自社開発する意味や、誰に向かって商品をつくるのかについてお伝えします。是非、最後までお読みください。

聞き手/文
ヒトト製作所 野坂大
連載オルガワークスがプロダクト開発する意味
自社開発のクラフトコーラ、メンズ化粧品を発売


今日は、なぜオルガワークスは商品を自社開発するのか?についてお話しを聞かせてください。
クラフトコーラ『日々乃コーラ』
オルガワークスが運営しているコミュニティパブ『TENCHOS』が開発している毎日飲みたくなるクラフトコーラシロップ。2021年5~6月にクラウドファンディングを実施、9月に一般発売開始。自社開発!飲み方色々なスパイスや和漢ハーブを使った「罪悪感ゼロ」なクラフトコーラ。
LAC HOME (エルエーシー ホーム)
多忙なテカリ族に朗報!40代からはじめるグッドライフスキンケア!朝の5分が変わります。めんどくさがり世代のために、着飾るための化粧品ではなく、時短もできつつ、肌の調子を整える基礎化粧品。
発売1ヶ月半。日々乃コーラの反響

反響はいかがですか?

ひらめきと衝動。目の前にいる人に向けて商品を開発する

よほど強い想いがないと、やったこともない商品開発、しかも化粧品開発なんて、ノウハウなしでは出来ない気がするのですが。
想いが先行してプロジェクトが始まることって意外と少ないですね。


「伊勢で夫婦岩の夕陽」と決めてしまうのではなくて、「綺麗な景色見たい!」と思って出かければ、道中に綺麗な景色に出会ったら「この景色で良いわ!」「出かけてよかった!」と、結果的に目的が達成できるじゃないですか。
そんな感覚です。そうじゃないと最後までたどり着かない気がするんです。
なので、想いよりも「ひらめき」や「衝動」の方が100倍ぐらい大事だと思います。
結局、想いって覚悟みたいなものなので、走りながら後から湧いてくるもんじゃないかなって僕たちは感じています。

例えば、メンズ化粧品を始める時も、僕がやっているアパレルブランドTENG STORE OSAKAのお客さんは、
・大きめの体型の男性
・みんな汗かきでテカテカしている
何年も前から3人でそういう人のための化粧品を作りたいとは言っていたんです。
そんな時に、
僕らが運営しているコミュニティパブTENCHOSに化粧品会社で勤めていたスタッフさんがたまたまいて「化粧品の開発できるよー!」って言ってくれて、僕らも「ええやん!」みたいなノリで化粧品開発が始まりました。


他の会社みたいにリサーチや、ペルソナをつくってシミュレーションなど、一切やりません。


「20代後半の都市部に住んでいる感覚の鋭い男子」みたいなペルソナを作って、想像でしかない人物に向かって、年間○万個売ると目標を立て広告バンバン打つと思うんです。僕らはそんな商品をつくってもしょうがないと思うんですよ。

僕らには、日本中で数百人・数千人のTENG STORE OSAKAのお客さんの顔が見えている。そのお客さんたちが喜んでくれる商品を作れば良いだけなんです。
すでに同じようなメンズ化粧品が発売されていたら、自分たちも使っていると思いますしね。


確かにオルガワークスさんには、目の前にコアなお得意様がいらっしゃいますもんね。
誰が買ってくれるかもわからない商品を何千個も作るって、本当に意味がないくて、今の時代にそんなことしたらダメだと思うんです。
作る責任をもって本当に必要なものを世の中に生み出していくべきだと思います。
一昔前ならペルソナを元に商品開発して、その後に実際のお客さんを見つけていくって流れでしたが、今は完全に逆。
僕たちから何かを買いたい!と思ってくれるお客さんを先に作って、その人たちに向かって必要なものを作っていく。
時代はそう変化してきました。

商品開発は、自分たちの考えを世に広めるための手段
僕らの商品開発は、ある意味実験的な要素もあって、
世の中に投下した時に、世の中がどういう風に動くんだろうか?僕たちが化粧品を販売するとどうなんだろう?というところにすごく興味があるんです。
溜めたお湯にインクを垂らした時にどのように広がるんだろう?どういう色になるんだろう?という感覚ですね。


届いた人の中の一定数は「それ俺も思っていた!」「私もそう感じるよー!」っていう人いると思うんです。
同じ時代に同じ思いを持って活動している人同士、点が結ばれ線になり、初めて時代を作っていくと思うんです。



商品開発は、自分たちの考えを世に広めるための手段なんですね。