What's ULTRA NEUTRAL ?ウルトラニュートラルな思考で考えると、誰にとっても偏りのない要素だけが残る
コラム インクルージョン ウルトラニュートラル ビジネスの勘所
2020.8.16
こんにちは、細川です。今回はオルガワークスの哲学「ウルトラニュートラル」についてお話します。
聞き手/文
ヒトト製作所 野坂大
連載次の時代の鍵『ウルトラニュートラル』
ウルトラニュートラルな思考
オルガワークスのスローガンは
「ウルトラニュートラルカンパニー」
そもそもニュートラルな思考とは、
軸があって中心をとっているという意味です。
とはいえ、はいココが真ん中!って、いきなり中心に軸を置くわけではないんです。
中心を導き出す
その事象を、超立体的に様々な角度から分析した上で、得られる中心を導き出すという感覚です。
つまり、いろんな視点から物事を捉え、振り子のように思考を巡らせ、極端なところを行ったり来たりしながら、中心を導き出します。
いろんなところから光を当てる
例えば、ある物体があって、それ対してスポットライト一つで光を当てるとします。
すると、ある一面にだけ光が当たるので、その一面は見えるけど、他の面は影になって見えない。宇宙にある月と太陽の関係みたいな感じです。
だけど、いろんなところからスポットライトを当てると、
その物体の様々な面が見えて、本当は、それがどういう物体なのかがわかります。
しかも、僕らは極端なところからスポットを当てるので、物事が立体的に見えるんです。
視点を離せば、見えるものは変わる
プロジェクターで例えるなら、スクリーンとの距離が遠ければ遠いほどできる映る映像が大きくなるみたいな感覚です。
家具デザインで有名なチャールズ・イームズとその妻、レイが作ったPowers of Tenという映像作品があるんですが、それを見てもらうとわかりやすいかもしれません。
ある1つの事象を1倍、10倍、100倍と、視野をどんどん大きくしていく映像作品なんですが、こんな感じの作業を意図的に頭の中で再現しているようなイメージです。
大阪北区、日本、世界から物事を見てみる?
例えば、たった今、「ウルトラニュートラルとは何か?」についてお話していますよね。
話をしているこの場所は大阪市の北区ですが、
視点を広げて、日本全体から見たときに、この会議はどういう意味があるのか?
さらに視点を広げて、世界から見たときに、この会議はどういう意味があるのか?
というように、1つの視点だけでは、1面しか見えないけど、フォーカスする視点をグッと変えると、違う一面が見えてくる。この作業を頭の中でやっています。
結果的に、フラットに、ニュートラルに物事が見えてくるということです。
やるべきことが見つかる
それをお客さんありきのプロジェクトに落とし込む場合、まず僕たちが考えたアクションをお客さん側がどう受け取るかを考えます。
このときに先ほど説明した
いろんな角度から、極端な距離感で事象(お客さん)を分析する
ことを実践するんです。
もっと噛み砕くと、「自分の思い込みや固定概念を取っ払う」という言い方に近いと思います。
不純物(=思い込み)を除去して、いろんな角度から立体的に物事を分析する(=固定概念を取っ払う)ことで、僕たちのやるべきことが見つかるんです。
視点を離すと重要な要素だけが見える
例えば、僕らはTENCHOSというコミュニティパブをやっているのですが、そのTENCHOSのテーブルで、3人のお客さんが食事をしながらお話をしているとします。
その場面だけを切り取ると、そのテーブルの上にある料理とかグラスとかメニューとかも一緒に意識の中に入ってきます。
だけど、視点の距離を伸ばして、少し遠くから見ると、
お客さんたちが楽しく話しているという要素以外は、見えなくなる。
だから「視点を離すと見えている要素が増える」わけではなく、
むしろ、見える要素が減り、重要なことだけが目に入るようになるんです。
それは、誰にとっても偏りのないこと
考える必要のないものを排除できて、どんなことでもニュートラルに判断できる。
事象から距離をとって俯瞰で見ると、本当に考えるべきこと、どこにこだわるべきなのかがわかる
これは、誰にとっても偏りがない重要なことだと思っています。
これを見つける作業が、いろんなビジネスを進める上で重要なことだと思っていて、
こういう視点を持っているという意味で、僕らはウルトラニュートラルカンパニーなんです。
熱をおびてそうで、熱をおびてない、冷たそうで、ちょっと人肌くらい暖かい。そんな会社です。