ORGA & HITOTO神様キャラクターからタウン誌デザインまで、オルガワークスの奇妙な広告デザイン
コラム 外から見たオルガワークス TheHEN中津 クラフトコーラ デザイン ヒトト製作所 ヨリドコ観光
2024.9.7

今回は、ウェブサイトをはじめオルガワークスに多くの商品やサービスのデザインを担当して頂いているヒトト製作所さんにお話を伺いました。
第1回目の記事は、今までの代表的な制作物のエピソードや制作秘話などを語っていただきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
連載奇妙なデザインを作るオルガとヒトト
登場人物

細川
オルガワークス株式会社

小川
オルガワークス株式会社

野坂
ヒトト製作所 代表

山下
ヒトト製作所 デザイナー

徳田
ヒトト製作所 デザイナー
クラフトコーラに降臨した双面神キャラクター
ヒトト製作所さんには、今までたくさんのデザインをしていただきましたよね。


ウェブサイト、ロゴ、印刷物、コラム記事制作までいろいろやらせていただいています。

完成まで長い道のりでしたよね(笑)
このラベルで表現したい世界観を考えていた頃は、ずっとアドレナリンが出っ放しで、全然寝れなかったんですよ。


そうそう、
細川さんからもらったオーダーをどうキャラクターに落とし込むかが課題でした。今、見ても難しい(笑)
▼ラベルデザインのオーダー内容
- レトロ、カオス、猥雑、全てが曖昧、得体のしれないキャラクター
- 二面性、相反する要素、目線はどこを向いているかわからない
- ORGA WORKSの理念である“ウルトラニュートラル”を表現
どういう風にデザインを進めたんですか?


まず、最初にもらったオーダーの情報から、連想できる単語を並べて、そこから連想できるモチーフをビジュアルに落とし込んでいきました。

私は大学時代に美術史を勉強していたので、西洋美術で見られるモチーフを活かせるかな?と考えたんです。 コロナの時期だったので、キリスト教におけるコロナや疫病の守護聖人(聖セバスティアヌス)の「アトリビュート(持ち物)」の矢を用いて、コロナウイルスに負けないっていう意味を込めました。
このキャラクターはオルガワークスのコンセプト「ウルトラニュートラル」も表現しているんですよね。

そうなんです。 多面性や、オルガさんの複雑で混沌とした雰囲気も落とし込みたいと思ったので、ローマ神話のヤヌス神をイメージした、前と後ろに顔がある双頭のキャラクターを採用しました。

3案あったんですが、私の一番の推しはこの綺麗めの侍でした。
現在採用されているキャラクターもそうですが、女性か男性かわからないキャラクターにしたかったんです。髷は男性しか結わないものですが、着物は女性っぽいものを着ていることで、多様性を表現しました。「日々乃コーラ」という商品名や「和漢ハーブ」など漢字を使っているっていうのもあって和風っぽい雰囲気も合うかなと。
この辺りから「ちょっとやばいの出てきたな」みたいな感じでしたよね(笑)
改めて見たらこの案もめっちゃ「ウルトラニュートラル」


そうですね、
徳田の個性が出てますね。
それに着色するとまた全然違ったんですよね!


「奇抜な色合いを出してくれ」って言われたので青色でキャラクターの属性がわかりにくい肌色にしてみました(笑)

デビルマンみたい(笑)
細川さんは気に入ってはりましたよね!
そうですね!
ぶっ飛びすぎてて、正に神様降臨って感じでした(笑)

「飲料の色でブルーは毒っぽいのでは?」と言う声があって、最終的に肌色に着地したんですよ。

そうなんですよねー、
僕としてはこの青色のデザインが結構気に入ってたんですが、、、
それでも、脳裏に焼きつくビジュアルができたと思います。


冊子も作らせていただきましたね!
そう!これ!!
この冊子は1万人以上の手に渡ってるんですが、すごく評判が良くて本当にありがたい。

日々乃コーラは、
僕たちにとって初めての食品の開発ですし、ラベル作りや、クラウドファンディングなど、チャレンジすることが多かったですね

▼日々乃コーラの商品化に向けてクラフトコーラを自社開発した様子
▼日々乃コーラウェブサイトはこちら
HENな街「中津」のタウン誌

ヘンな街、中津の面白さを伝える情報誌「The HEN 中津(vol.1〜vol.3)」
次に思い出深いのがThe HEN 中津のデザインですよね。


はい、面白いお仕事でした!
ちょうど、印刷物の経験が弱い弊社に、バリバリに印刷物制作を経験してきた山下が入社した、本当に良いタイミングでした。

私が入社したのが1月で、
TheHEN中津vol.1の納品が2ヶ月後の3月でした(笑)
まさに救世主の登場ですね!
入社直後にこの仕事、、どうでしたか?


ご要望が「とにかく尖った冊子」にしたいということで、どこまで尖るか。それに悩みました。
タウン誌といえば、
綺麗でハッピーなデザインが一般的ですもんね。


そうなんです。
レトロでロックなタイトルデザインやギトギトした変なイラストなどを使って、ディープで新旧混沌とした街「中津」を表現しました。初稿を出す時もほんまに大丈夫かな?ってドキドキだったのを覚えています。

vol.1からvol.3まで発刊時には中津駅構内では冊子配布と情報が流れました

vol.1の時は苦戦しましたけど、vol.2はスムーズであまり残業もすることもなかったですね。両方、同じようにスケジュール的にも余裕はなかったんですが。
そうそう!
原稿を出すのが遅くなってて、僕はめっちゃ焦ってるのに、ヒトトのみなさんはすごく穏やかでした(笑)


はい、vol.1の体験で悟りました(笑)

というか、細川さんの出してくれる構成が、
めっちゃ的確で、精度が高いから迷わなかったですし、そこから山下がしっかりデザインを作ってくれるっていう流れもできて、ほんまにスムーズでしたね。
TheHEN中津の始まりは、
そもそも「ウルトラニュートラルなオルガワークスさんにしか出来ないから!」ということで、元請けの会社から、丸投げされたのが始まりだったんですけど、この3冊は、写真、イラスト、グラフィック、ライティングのクリエーションの力が上手く合わさったからこそ完成したと思います。

ウルトラニュートラルな新キャラ「ヨリドコさん」
次は、ヨリドコ観光のウェブサイト制作のお話を聞いてもいいですか?


細川さんから頂いたご要望が、
「切り絵のような抽象的なイラストを使って旅行を表現したい」という内容でした。あまりこのようなテイストのデザインをしたことがなかったので新鮮でした。
キャラクター制作は、いかがでした?


アイデアを出し合って総案20個程から選抜したのがこの3つでした。

左から
- ハートの形をした生姜の天ぷらおじさん
- たこ焼きチアリーダー
- カメラおじさん
なんで生姜の天ぷらなんですか?(笑)


大阪っぽさを入れたいとのご要望だったので、大阪名物の生姜天をモチーフにしてみました。
やばいですね生姜天おじさん。(笑)


この中から「たこ焼きチアリーダー」が選ばれて、バスツアーなのでバスガイド風に仕上げていったという流れですね。
「ヨリドコさん」と名付けました!

性別がなくて、すごくニュートラルな仕上がり!


ヨリドコ観光のウェブサイトは、
一般的な旅行サイトとは全然違う感じになりましたね。
僕たちが作りたい旅行サイトは、
ノウハウの差や価格の差などのスペックでアピールするよりも、人間くさく「旅行業って大変じゃないですか?」って寄り添えるサイトにしたかったし、見てくれたお客さんと実際に関わりながら僕たちも一緒に成長していきたいって思っています。

「大阪で貸切バスする際の注意点はこちらです!」
「わからないことがあったら気軽に問い合わせてね!」
という感じです。


幹事さんをしっかり応援するサイトになりましたね!
ヨリドコさんの
アクリルスタンドを作りたいっ!!

▼ヨリドコ観光ウェブサイトはこちら
▼ヒトト製作所ウェブサイトはこちら