Public relations社会的意義や独自性を広報するための自己対峙と言語化
2022.3.15
消費者の意識は時代とともに変化し、広告ではなく「等身大の広報」がこれからの時代を生き抜くための鍵となりました。そんな中、今回のテーマは「オルガワークス流 広報術」
今回の記事はその2回目、情報発信のために必要な自己対峙と言語化の重要性についてお伝えします。是非、最後までお読みください。
聞き手/文
ヒトト製作所 野坂大
連載オルガワークス流 広報術
自分と向き合い理解することが大切
まず自分たちのことを理解することだと思います。
自社の強みや目指すビジョン、世の中における自社の価値など、そんなことを社内で熱く語り合っている会社と、そうでない会社を比べると発信するメッセージ性が大きく違ってくると思います。
僕は、そういったことが日常的に行われるべきだと思うんです。そこで出てきたことが、最終的に広報として外に出すメッセージになります。
なので自己対峙し、まず自分たちのことを理解し、言語化することが大事なんです。
自己対峙ですか、、
ハードルが高く感じますね。。。
日本は「自己対峙」していない人が多い。
ぬるま湯に浸かり生活していて「私は何者でこういう考えを持っている」と主張する機会は少ないですよね。
自己対峙するべきなのはわかっているけど、出来なくて逃げ回ってる人が多いと思います。
うっ、耳が痛い。。
例えば、人から悩み相談を受けたとき、
「楽に生きたいんだったら、本当の自分を知るためにもっと自分と向き合った方がいいよ。大変だけどね。」
と伝えますが、こうも伝えます。
「人ってほとんど変わらないし、無理に変わらなくても生きていけるからね」と。
自分のことを主張しなくても、なんとか生きていけますからね。
みんながみんな、自分と向き合えるとも思いません。だからこそ、僕らの会社に価値が生まれるんです。
言語化できないことはやるべきではない
僕らはある会社さんに広報のサポートをお願いしています。
毎月、オルガワークスがこれからすることや、したいことを根掘り葉掘り聞いてもらい、資料にまとめてもらっています。
活動の振り返りや、日常的で忘れがちなことを説明することで、僕らのやっていることを再確認することができるんです。
外部の方に伝えるためには、ちゃんと言語化して納得するところまで情報を噛み砕かないと絶対伝わらないと思っているので、言語化できないことは、会社としてはやるべきじゃないと思っています。
なるほど。
言語化できる=見通しが立っているってことですね。
そうなんです。
まずは僕たちがそのプロジェクトをする意義や社会的背景、他社ではなくオルガワークスがやることでどんな差があるのかなどを言語化します。
さらに1ヶ月の進捗度合い、成果などを話し、定点観測が取れるようにしています。
漢方薬的に情報を引き出しに整理しておく
こういった言語化する作業を続けていくことで、情報の引き出しが増えていきます。
個人的には「漢方薬の引き出し」のイメージです。
メディアが欲しいストーリーが見える
そこまで自分達のことを言語化し整理できているので、メディアに取材を受ける時も、先方が欲しいストーリーがわかるようになります。
頭の中で相手が欲しい新聞記事やVTRの完成図をイメージできているので、その通りに情報を提供できるんです。
その会社や商品をただ紹介したいだけではなく、世の中がどうなっているかを一歩引いた目線で伝えることがメディアの仕事なんです。
僕らの日々乃コーラがメディアに取り上げられた時のお話です。
”コロナ禍でお酒の提供ができない中、頑張っている飲食店があるのでは?”というメディアが伝えたいストーリーがあって、
そこに、”コロナ禍でも、ノンアルコールでお客さんが楽しめる飲み物を頑張って作りました!”という僕らの日々乃コーラのプレスリリースがそのメディアに届いたんです。
オルガワークスが”なぜクラフトコーラを作るのか”を、しっかり整理していたので、自然な流れでした。